カッティングとは
パスをもらうためには,自分についているマークをふりきらなければいけない。たとえば相手が自分より足が遅くまったく抜くのに苦労しないと思った場合,強引に抜いてオープンでもらうことができるかもしれない。カットをしなくてもパスを受けることができるわけである。
しかし、相手の足がたとえ遅かったとしてもわずか20−30mほどの距離で大きく差がでることは少ない。スローの精度が低かったり,パスのタイミングが遅かったりするとブロックされる可能性も高くなる。しかも,カットしないでもらえたとしても自分のもらいたいところでもらえる可能性は低い。相手は一番危険なエリアをケアしてディフェンスしているはずだからそこに走らせまいとしているだろうし、よほどのボンクラ君でない限り距離を保ってそのエリアをケアしているはずである。足で勝負する場合もらえる方向にまっすぎ走ってしまい,それは結局パスをもらえたとしても望んだ位置ではないかもしれない。
カッティングとは,自分がもらいたいエリアでパスをもらうための相手との駆け引きでありその相手を振りきるスキルのことである。
自分がもらいたいエリアとは,よりアップフィールドでパスをもらうことであり,一番の形はエンドゾーンでパスをもらうことである。それができない場合でも十分なゲインをしてパスをもらうのが優秀なレシーバーである。
この中には,ポジショニング,マークの相手との駆け引き,味方とのコミュニケーション,カット技術が含まれる。
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