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学校訪問その2
基本情報 1.5Mで中山大学に接続
PENTIU133マシーン50台×2教室
サーバー ソラリス、NT、linuxなど5台
コンピュータ教員、英語科教員で運用
生徒数2000名
生徒年齢 13-15才
今日は明誠(ミンチョン)中学の訪問だ、中学といってこちらは中学高校を意味するのだが、この中学は日本と同じ学齢だ。
対応してくれたミス ピーサンは名前とは関係なくはつらつとした人で、英語もとても美しい若い英語の先生だった。
ちょうどクリスマスの日に訪れたので、クリスチャンの学校でもあり、大きな行事が平行して行われていた。
コンピュータが50台並ぶ、画像転送装置付きのコンピュータラボへと案内された。
この学校は2000名の生徒を抱える私学であり、年間の学費が80.000元(32万円)かかるという、結構金を取る学校でもあった。
ピー先生はcomputerrizing English teaching と名付けた英語の教育を全学年に行っており、webとe-mailをつかって授業を行っているという。
教頭先生と英語の先生Ms.Pi
私への説明で先生はどんどんとプログラムを開き、さらには画像転送装置もどんどん使って授業を始めていく。
「コンピュータについてどれくらいのキャリアがあるんですか」
の問いに「9月からの」と答える。
わずかに4ヶ月しかたっていない。
それでこれだけの技術が身に付くとは・・。
もっともインターネットの教育利用を進める中山大学のサポートが日常的の行われているのだが集中力たるや大したものだ。
確かにこの国では年回30時間のコンピュータ研修がすべての教員に課せられている。
この研修が実に効果的に働いている。
教員研修がうまく進まない日本との大きな違いをここに見る。
要するにやる気がろう「わんなーい」とごねる前に、端末をたたき自分でも本を買いコンピュータも買うべきであろう。
台湾であった先生たちは皆自分で私から見ると結構高いノートコンピュータを買い、自宅からアクセスしつつ、インターネットの教育利用のために時間を割いているという。
要はやる気と人、それらの人が頼れる組織も必要だろう。
文部省も大騒ぎをして120校近くに1.5Mの学校を夏休みに決定し、音声と動画のための実験を行おうとしている。聞くところによると、該当校のメーリングリスト、ヘルプディスクもないという。
本校を訪問したある学校は来春4月からやっとネットワークが動くという。
3年間のネットワークプロジェクトで1年間は全く使わずという状態である。
批判しているのではない、税金の無駄使いに唖然としているのである。
その点 なぜ100校がうまくいったのかそろそろその要因を明確にして、文部、郵政を指導してしかるべきでは無いのだろうか
韓国でも同時点で100校プロジェクトが行われた、しかし新聞社主催のボランティアベースであったためうまくいっていない。
・対象校を官僚的なシステムに依存せず、申請書で選んだ
・地域のネットワークがサポートした
・地域の大学等の連携があった。
・担当業者(内田洋行など)が献身的にサポートした
・三菱総研の献身的サポートがあった
多くの要因があるかと思いますが。
そろそろまとめてあげないと、
後発の文部等のプロジェクトが離陸できないーー>利用教員数の増加なしーー>インターネットはやはり現状にそぐわないーー>
生徒中心の授業の崩壊ーー>取り残される日本の教育、国際化
ってことになるかも
と勝手なことを書きました。
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